訓練所の日常

ロゼ(ルーシー号)を偲んで

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「今朝1時20分・・・」オーナー様の悲しみを押し隠したような声が今も耳に残っています。

ここ数年、大会は引退して元気に自宅で暮らしていましたが、8月24日、名犬ロゼが亡くなりました。悪性腫瘍でした。

2008年、その年最初の仔として訓練所で生まれ、2月末より新しい家庭で愛情一杯奔放に育てられた事は、訓練入所時のオーナー様の両腕の無数の青アザで分かりました。

霧ヶ峰の大会に出場出来そうな仔犬を、という期待に見事応えてくれ追及初出場こそ後半乱れて入賞はなりませんでしたが、あと二回はチャンピオングループに入賞出来ました。

特筆すべきは、牡顔負けの馬力とスピード。走る走る!

父親の血を受け継いだ気っ風のいい作業はヒヤヒヤもしましたが、スカッともしました。

追及訓練の形が入ってからはオフシーズンは自宅、大会が近づくと訓練所というパターンで長く行動を共にしましたので、多くの思い出があります。

霧ヶ峰初入賞の嬉しさ、翌年夏の終わり頃に足裏を切って1ヶ月程、大事な時期に満足な練習が出来なかったにもかかわらず入賞してくれた事、四国まで交配に行った事、若い頃は訓練所でもお転婆ぶりを発揮していましたが4歳頃には落ちついてきた事など。

大会で2部追及に出場。早く追わせろとばかりにスタート迄引いて行き、尻尾振り振り喜々としながら正確に足跡を追い、最終遺留品を確保、「バッチリや!」と思った瞬間、遺留品をくわえてしまった時は(くわえると大きな減点)膝がガクッ!ときて思わず苦笑いしてしまいました。

まさか、そんなオチが待ち受けているとは夢にも思っていませんでした。雰囲気で興奮していたのでしょうね。

ネソネソした追い方なら笑う気にもなりませんが・・・

又、ある大会で(1部追及)一発勝負なら優勝の99、5を獲得しましたが「ほぼ」同点数が数頭おりましたゆえの決勝戦では若さが出たのが残念でした。

子宝にも恵まれ、なな君はロゼの後を受けて大会目指して錬成中。

他の7頭も、それぞれの家庭で可愛がってもらっています。

オーナー様の「呼べば、いつものように走って帰って来そう」という、まだまだ側に居てくれているような感覚が消える迄、随分時間がかかる事と思います。

ロゼ、有り難う。安らかに眠って下さい。
こんなに早く別れが来るとは思いもしませんでした。

いつまでも心に残っていますからね。